D5600 vs D3400

  P7800のバッテリーチャージャーがみつからない。持ち歩いた覚えはないので、もっと探せば見つかるかもしれないが、ありそうなところには見当たらない。最悪の事態に備えて、アマゾンで探してみたら、純正品は3691円。高価ではないが、念のために買うには微妙な価格。

 この際、バッテリーの互換性がある予備機を買ってしまうのもひとつの方法だと調べてみたら、ニコンがキャッシュバックキャンペーンをやっていた。交換レンズ一本だと5000円、2本だと10000円、3本だと15000円。

 キャンペーンに応募するなら、通販は面倒な事になりそうなので、ビックカメラの価格を調べてみた。

 

 D5600のボディ(レンズ別売)が税込み68623円。ポイントを値引きだと考えると、61761円。レンズ無しでは使えないし、キャッシュバックも受けれないので、これは問題外。AF-P DX Nikkor 18-55mm F3.5-5.6G VRのキットレンズ付きなら、税込み73720円、ポイント分を差し引くと66348円、更にキャッシュバック分を差し引くと、61348円でボディのみよりも安くなる。これがAF-P DX Nikkor 70-300mm f/4.5-6.3G ED VRを追加したダブルズームキットになると税込み98710円、ポイント分を差し引いて88839円、キャッシュバック分を差し引くと78839円となり、70-300mmのズームレンズを17491円で買った事になる。価格.COMの最安値が32737円なので15264円お得。AF-P DX Nikkor 18-55mm F3.5-5.6G VRの価格が27950円なので、ボディ価格は18152円という事になる。
 さて、デジイチの最低ラインをD5500(現行はD5600)に置いていたので、それ以下の機種は眼中になかったのだが、キャッシュバックキャンペーンにはD3400も含まれる。ボディは見劣りするがキットレンズはD5600と同等のものがセットになっていて、しかも価格は大幅に安い。

 以下、D3400の価格 、いずれも税込みでカッコ内はポイント考慮の価格... 

 ボディ(レンズ別売)47541円(43787円)

 レンズキット 56322円(50690円)

 ダブルズームキット 67435円(60692円)

 ‘ダブルズームキット67435円からポイント分を差し引くと60692円、更にキャッシュバック分を差し引けば50662円。レンズ2本の価格は60687円なので、ボディは無料でついてきた事になり、更に10045円値引きされた事になる。驚くべき事に、キャッシュバックがなかったとしても、ボディは2本のレンズのオマケ扱いになっている。

 

 更に深く検討すると、D5600の場合、レンズキットとボディの純差額は4587円。ダブルズームとレンズキットの差額は、22491円になる。これにキャッシュバックを考慮すると、それぞれ-413円、17491円という事になり、キットレンズが相当お得で、ダブルズームはそれほどでもない。それでも単体で買うよりは安いので、もし望遠域のズームレンズを使うならこの機会にという事になる。

 次にD3400の場合、レンズキットとボディの差額は8781円でポイント分を差し引いた純差額は6903円、キャッシュバックを考慮しても1903円になる。ダブルズームとレンズキットの差額は10002円で、D5600の22491円と較べると12000円以上お得という事になる。

 ちなみにダブルズームとボディの差額はD5600は27078円、D3400は16905円だ。キャッシュバックを含めると、D5600は17078円、D3400は6905円に追加で2本のレンズが入手できる事になり、ボディ自体の差額もD3400はD5600に較べると17949円安い。

 

 需要と供給で考えれば、D3400のような入門機を買う層はレンズ交換なんて考えない。レンズ交換を考慮するならD5600を買うだろう。更に深読みすれば、ニコンはD3400は入門機で撒き餌的なボディであると考えている。これで交換レンズに興味を持ってもらいボディを上位機種に買い換えてもらえば元が取れるという発想があるのかもしれない。

 

 D5500とD3400を性能的に較べると、有効画素数と映像エンジンは同じだが、RAWが12bitまでだとか、センサークリーニング機能がついていないとか、フォーカスポイントが少なかったりとか、モニターが固定でむき出しのままとか、いろいろ残念なところはある。本来なら標準ズームつけっぱなしで、コンデジ代わりに使うべきボディなのかもしれない。レンズのオマケについてくるお試しボディではあるけれど、たぶんちゃんと写るし、画質そのものはいい加減なものではないだろう。バリューゾーンにある製品だから、そんな簡単に壊れるとも思えない。使わない機能ならない方がよい。余計な機能を省いたベーシックなボディだと考えれば悪くない。

 いずれにしても散歩用に使うならP7800だ。これはD5600でも同じなのだが、小さいとはいえ、デジイチをぶら下げて散歩というのは気軽さに欠ける。その意味では18-55の使い道は限定されてしまう。D5500を買わなかった理由はこれだ。クルマを使った旅行ならいいが、日常使いにデジイチは大袈裟過ぎる。

 反面、P7800が壊れた後の事を考えると、対応できるコンデジは現状限られ、中途半端なものを買うくらいなら、標準ズームつけっぱなしのD3400の方がまだマシ。18-55ではズーム域がP7800に劣るが、センサーサイズが大きいのでトリミングで対応できなくはない。

 

 D3400の場合、本来単品で買えば、60687円のレンズを1万円のキャッシュバック込みなら、50692円で買えて、しかもお試し用のボディがついてくる。P7800との併用で考えても、D3400のバッテリーはP7800でも使え、今探し回っている充電器もついてくる。バッテリーEN-EL14Aは3739円なので、充電器とバッテリーで計7349円。P7800に予備バッテリーが必要かどうかは別にして、少なくとも無駄にはならないし、行方不明になった充電器を探す手間が省ける。またP7800の後継を心配する必要が当面なくなる。

 じゃぁ本番用のボディは何かと云えば、D5500やD5600ではなく、D7000シリーズとかD500だろう。D500で16-80のレンズキット(税込み271728円)なら、18-55は無駄になっても70-300は無駄にならない。まぁ、今のところ、そこまでは必要ない。中古の値落ちを待つべきだろう。発売してからそれほど経過していない現在で15万くらいだから、将来的に10万くらいまで落ちる可能性はある。

 

 ちなみにD5300もダブルズームキットにキャッシュバックがある。税込み82382円、ポイント分を差し引くと74144円。キャッシュバックを含めると64144円。ボディの性能差を考えると微妙だが、D5600のキャッシュバック後78839円に較べると割安ではあるが、ボディそのものの発売時期は2013年末でほんの少し古く、AF-Pの効果をどこまで活かせるか未知数。

 

 今は散歩の為の撮影、撮影の為の散歩でいい。撮影の為の撮影はあまり魅力を感じない。望遠を積極的に使うとしたら動物園くらいだが、最近は動物園にも行っていない。物欲はあるのだけれど、機材に埋もれるのはアホらしい。なにかと悩ましい。