HDD、7年間の進化

 HDDの修理の為に購入したのは、アマゾンで検索して目につくところに出てきた製品。たまたま壊れたHDDと同じSeagateの製品で後継っぽいもので、容量が倍増しているわりには価格が安かった。

 型番は、元々のHDDがST9500420AS。不具合は出たがクラッシュしたわけではなく、最後まで起動可能だったし、具体的に読み出し不可で具体的な被害が出たわけでもない。ノートPCで酷使したわりに6年間に頑張ってきた。最終的に電源投入回数6500回以上、使用時間は2万時間に近くになっていた。

 入れ替え用に新しく購入したHDDはST1000LM048。5,628円だった。不具合の修復が目的で性能向上は考慮しなかった。失敗しても被害が大きくならないよう経済性を重視した。容量500MBのST500LM030だと5,760円で却って高価になるし、容量2TBのST2000LM015は価格9,943円で容量単価は安いのだが、ノートPCの内蔵用HDDにそこまでの容量は必要ない。

 

 ST9500420AS(以下、旧と略す)とST1000LM048(以下、新と略す)の仕様を比較してみる。

 容量は、(新)が1T‘B、(旧)が500MB。

 ヘッドとディスクの数は、(新)2ヘッド/1ディスク、(旧)4ヘッド/2ディスク。

 キャッシュは、(新)128MB、(旧)16MB。

 スピンドルの回転速度は、(新)5400rpm、(旧)7400rpm。

 

 スピンドル速度は落ちているが、記録密度の向上とキャッシュ量の増加が大きい。

 消費電力も2割前後少なくなっている。

 耐衝撃性も向上しているっぽい。

 シークタイムは若干遅くなっているかも。

 使っている分には、交換前後で何かが良くなったとか悪くなったという実感はない。

 最小限の出費でストレージ容量が倍になったのは、シンプルで判り易いメリット。

 交換前より悪くならなければ良いと思っていたので満足な仕上がり。

 

 SSDの躍進の陰に隠れて、HDDは地味だが着実に進化している。(旧)のHDDでも意外に衝撃には強かったし、OSとかアプリの起動はSSDほどではないにしても、居眠りするほど待つわけでもない。立ち上がってしまえば、よほどヘビーなアプリでない限り、気付かない程度の違いのはず。

  SSDも安くなってきたので、新しくPCを買うなら考慮すべきだが、古いマシンならHDDの方が趣があっていい、、、はずはないか。