D3400 初撮影の印象

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 質感はプアだが、初めて押したシャッターの感覚はそれほど悪くなかった。久し振りのシャッター音は懐かしかった。

 ホールディングは小さなボディなので、ちょっと窮屈な感じ。軽いといってもP7800よりは重い。ストラップをオマケのものではなくP7800で使っていたアローストラップにしたのは正解だった。斜めがけで肩にかけて散歩しても苦痛ではないが、重さは感じる。レンズ分が出っ張っているのも気になる。首から掛けていたら身動きが取れない。

 夕方から夜にかけて、近場の散歩コースで簡単な試写をした。

 レンズは標準ズームの方。たぶん昔はなかった沈胴式の交換レンズ。ロックボタン押してズームリングを回すと先端がせり出してくる。あまり美しくはないが、使わない時、短いのは有り難い。お陰で35mmのDX単焦点レンズと1cmしか変わらない大きさを実現している。しかも何故か最大径はスリムになっている。

 現行のニッコールレンズとしては、単焦点も含めて2番目に安価なレンズ。(それでも3万くらいする。望遠ズームの方は3万5千円くらい。最安値でも両方買えば6万くらいになるので、キットではなく単品で買うのはアホらしい)

 安いので暗いが軽い。レンズ口径が小さいので細くできるし沈胴式だから、撮る時には安っぽさ全開になるが、使わない時は短い。合焦速度が速いのは、小口径からくるレンズの軽さも影響しているのだろう。

 

 暗い川での撮影で慎重にシャッターを切ってみたのだが、ミラーショックはそこそこある。重量が軽いので、余計に大きく感じるのかもしれない。

 購入時から設定をいじらずに使用。オートモードだとフラッシュが光ってしまうので、プログラムモードで撮影していたが、暗いところではISO25600まで上がってしまうので、ノイズが盛大に乗ってくる。焦点距離にも連動するようで、短焦点ではシャッタースピードを落としてISOを下げ、長焦点ではISOを上げてシャッター速度を稼ぐコントロールをしている。

 ノイズはISO6400くらいまでなら許容範囲内、ISO8000でもいける。P7800ではISO6400相当が設定の界で、ISO3200でもノイズが目立つ。センサー感度では、P7800に較べて絞り1.5段強くらい有利という事になるが、レンズの明るさはP7800のワイド端での開放2に対してD3400の標準ズームは3.5。焦点距離85mmでの開放値はP7800の‘3.2に対して、D3400は5.6になる。感覚的にはワイド端ではD3400が有利。D3400のテレ端ならP7800の方が有利になるかもしれない。

 VRはD3400の方が4.0段でP7800の3.0段より1.0段強力。D3400のプログラムモードではVRのマージンは考慮せずシャッタースピードのコントロールしているっぽい。VRはあってもブレる時はブレるので、それはそれでよい。

 明らかにD3400が優れていたのは、合焦の速さとファインダー。

 P7800もコンデジとしては決して遅くないらしいのだが、D3400に較べると一呼吸遅れる。新設計のレンズの貢献も少なからずあるらしい。ブラケティングやRAWでの撮影はしなかったので、メディアへの書き込み速度はいまいち判らなかったが、jpegで単発で撮っている限り、待たされる事はなかった。

 子供の運動会をいかに失敗なく撮れるかが、このクラスのカメラのベンチマークになるだろうから、この辺に抜かりはないだろう。

 ファインダーはP7800より見易い。レンズのせいで明るくはないが、十分フレーミングを意識できる。デジイチでデジカメに入門していたら、P7800のファインダーには耐えられなかったかもしれない。より見易い機材を求めて泥沼にはまっていたかもしれない。

 P7800のファインダー倍率は必要最小限でかなり小さい。目をこらさなければ細かいところは見えないし、撮影情報がオーバーラップして表示される。その為、P7800ではファインダーを通さずに肉眼でフレーミングを決めて、ファインダーではその確認と水準器で水平を出す程度の作業していなかった。

 D3400のファインダーも上位機種に較べれば、たいしたものではないが、P7800に較べれば、ファインダーを通して得られる被写体の情報は大きい。

 ペンタプリズムの代わりにミラーを使っているのは軽量化の為という理由は容認できるが、水準器がないのは、かえすがえすも残念だ。D5600を未練なく見切れたのは、水準器なしのバリアングルモニターで水準器なしに水平を出せる自身がなかったのもある。

 機材に慣れていなかったという事が大きいが、今回の撮影では、結果的に得られた出力にD3400のP7800に対するアドバンテージは得られなかった。操作性もP7800の方が直感性に優れている。ただ、D3400がD5500でも結果は変わらなかっただろうし、レンズが同じならD500でも同じだろう。つまりカメラが悪いのではなく腕が悪いという事。いきなりの夜の撮影は難易度が高かった。

 

D3400の第一印象

 レンズが軽い。標準ズームはびっくりする程軽い。望遠の方もテレ端300mmでフルサイズに換算すると450mmだと考えると驚異的な小ささと重量。趣味性には乏しいかもしれないが、実用性は大きい。

 

 ボディは想定内の安っぽさ。軽いのだけどレンズと合体するとそれなりの重さになる。散歩のお供に持って出るにはぎりぎりの重さ。ショルダーバッグに収納するにはちょっと大きい。D5300にしなくて良かった。

 

 初心者用のデジイチだが、まぁ自分もデジイチは初心者。初心者である事を恥じる必要はない。

 

 今時点での印象として、立ち位置的には、P7800の弟分(兄貴分ではない)。気軽に持ち出して使えるので、P7800が日常的なメイン機材になり、D3400は補完的に夜景、野鳥、動物園で使う事になるだろう。

 但し、当面P7800は封印して、こちらを使う事にする。D3400の自分にとっての最大の役割はP7800の延命で、P7800の役割をデジイチで賄えれば、それはそれに越した事はない。

 できれば、これから3年くらいは、無駄に出費せず、この体制で行きたい。

D3400ダブルズーム、引き続き検討、そしてポチっとな、更に現物入手

 週明け、ビックのD3400ダブルズームの価格は高値安定(税込み78030円 ポイント10%)してしまったようだ。

 専門店が望ましかったのだが、アキバでも仕方ないか。ここも週末価格が税込みで60000円だったのが、60200円になっているが値上がり幅はビックほどではない。ただ、昨日の在庫は6点だったのだが、一晩明けて3台になっているので、売り切れる可能性もある。

  ちなみにこの店ではD5300のダブルズームも安売りしていて税込み67800円。ビックのD3400より安価だ。こちらは在庫9台。(ビックでは税込み79920円 ポイント10%)

 D5300とD3400に比較は難しい。

 運用上ではD3400の軽さと撮影枚数は大きなアドバンテージだ。反面、D3300からの類推だが、D3400は質感がかなり安っぽい。D5300との重量差85gは結構大きい。

 D5300のフォーカスポイントの多さとWIFIは魅力的ではあるのだが、ないと困るというほどのものではない。質感はD3400よりは良いが、何故かD5500/D5600には劣り中途半端。発売時期も古い。D5600にGPSが搭載されていないので残された機種という感がある。

 今回はダブルズームと付属のバッテリーチャージャーが狙い目で、ボディはお試し的な意味合いが大きい。それなら単純に1円でも安い方が正義という事になる。

 

 ニコンダイレクトショップの価格(いずれもダブルズーム税込み、カッコ内はボディ単体の差額)は、

  • D3400 105300円(40500円)
  • D5300 91800円
  • D5600 129600円(37800円)

 製品のランク別の値付けと新旧バランスは妥当だと思う。今なら上記の価格で16GB SDとクーポン5%がついてくる。16GBのSDを5000円として、D5300なら75600円程度。3年の延長保証を勘案すると、ビックとの差は一割弱で悪くはない選択かもしれないが、D3400では割高過ぎる。

 

 アマゾンで買っても、結局今注目しているアキバの安売り店の販売になり、在庫も連動している。アマゾンの手数料が絡んでいるのか割高になっているので、直接買って実店舗まで引き取りにいくのが正解。(現時点在庫2)

 

 結局ポチった。

 

 延長保証には入らなかった。ビックとかヨドバシのように販売店が故障時の対応をしてくれるのならいいのだが、理由は契約先の保険会社とのやりとりになると面倒だから。自然故障による不具合なら、最初の1年以内の故障を保証してくれればいい。それ以降の故障は寿命だろう。

 

 キャッシュバックキャンペーン後、値崩れする事はよくあるが、D3400のダブルズームが5万以下になる事はあまり考えられない。いずれにせよ、バッテリーチャージャーは喫緊の問題なので、そこまで待っていられない。3万ちょっとで買ったP7800の為に4000円近いチャージャーを買うよりも、この入門用デジイチを買い足した方が、合理的(ホントか?)な気がする。

 

 夕方、店頭まで現物を取りに行って来た。帰宅後、ネットでチェックしたら、在庫は売り切れになっていた。

 領収書代わりの販売証明書ってのをくれたのだが、これでキャッシュバックキャンペーンを受けられるのか?

 最悪、量販店でキャッシュバックとポイント還元を含めても、どっこいの価格。諦めはつく。

 

撮影の意味

 撮影して映像を残す事に意味はあるのか?

 自分が撮った映像は自分にとって、少なくとも日記代わり程度の意味があるが、他人にとっては何の意味もない。

 他人の役に立たないものをわざわざブログに上げているのは、撮った画像にちょっとした文章をつけ加えておくと、記憶が鮮明に蘇るから。その為の今時の簡単な方法がブログだから。自宅のPCだと、PCの故障や入れ替えでデータをなくしてしまう可能性がある。

 日記代わりなら、立派なカメラは必要なくてスマホで十分だ。それでもカメラを買ったのは、カメラで撮った方が楽しかったからだ。実際にスマホからカメラに替えて撮影枚数は大きく増えた。

 出費の元を取るために、意識的に撮ったからでもあるが、半ば義務的に続けた撮影作業は、決して不快ではなかったし、撮り上がった映像も、スマホよりカメラの方が面白く思えた。

 決してスマホの映像がダメなわけではない。スマホの映像はスマホの映像で味わいがあった。しかしスマホだと、撮ることへのモチベーションを維持する事ができなかった。

 P7800は良いカメラだ。逆光に少し弱かったり、もう一段の広角があればなぁというのはあるが、それは贅沢というものだろう。日記代わりの映像にそこまで望んでも、あまり意味はない。

 

 単なる日記代わりから、もう一歩踏み込んで映像表現まで意識するべきかというと、ちょっと戸惑いがある。

 まず、いわゆるフォトコンには興味がない。写真の同好会なんかも最悪だと思っている。モノクローム礼賛もいまいち意味が判らない。

 木村伊兵衛植田正治土門拳森山大道の芸術性はその時代だからこそ成立したもので、本来写真は技術であっても芸術ではない。映像は現実の平面的なコピーでしかない。

 鳥が好きで、野鳥を撮るのは健全だが、機材自慢の為に野鳥を撮るのは不純だ。高価なデジイチを振り回してフォトコンの入賞を自慢するマニアより、スマホでインスタにアップロードしている若い子の方が表現者として正道を進んでいる。

 撮影を目的とした趣味としてのカメラは既に終わっている。今のところ、日記代わり以外にカメラの用途は思いつかない。家に閉じこもって外出しなければ、日記のネタもない。

 とりあえずカメラをぶら下げていけば、散歩の為のモチベーションにはなる。近所の定番コースを歩いている限りは、同じような画像を量産しマンネリに陥るが、それはそれで、マンネリになるまで撮りこんだという事だ。

 

 機材を変えれば、視点も変わるか?

カメラの価格って、時価?

 ビックの通販価格を見ているのだけど、価格が刻々と変わる。ヨドバシの価格と連動しているようだ。

 今の価格、いずれもダブルズームキット 税込みカッコ内はポイント 、、、

  • D3400 78030円 (10%)
  • D5300 79920円(10%)
  • D5600 118530円(10%)→113670(10%) 営業時間内にも価格が変動している。

  ちなみに一昨日から昨日までは、

  • D3400 67435円(10%)
  • D5300 82382円(10%)
  • D5600 98710円(10%)

 D3400は1万以上値上がりしてお得感がなくなった。D5600に至っては2万円近く値上がりしている。反面、D5300は2千円ちょっと値下がりして、D3400との実売価格の差額は2千円弱に縮まっている。

 

 D5300は発売日が2013年11月で、発売日が古い。センサーも一世代前になる。D5500とたぶん同一のセンサーを使っており、画質そのものは現在のものに見劣りする事はないと思うが、現在のものは消費電力が改善されている。GPSが搭載されているのが特長で、PictBridgeには対応していないが、Wifiが使えるのはメリット。デメリットは若干重い。D5600の415g、D3400の395gに対して480gある。D3400に対するアドバンテージとしては、バリアングルとRAW14bitが使える。

 それに較べて、D3400のアドバンテージは、Dシリーズ最軽量、ファインダー倍率が僅かにに大きい、省電力で公称撮影枚数1200枚。軽さは、たとえD5600に比べ20gだったとして塵ツモだし、割合的には5%の軽量化だ。省電力は大きい。公称撮影枚数で‘D5600が970枚、D5300が600枚に対して、D3400の1200枚は大きい。モニターを常時使っていれば、そこまで大きな差にはならないだろうが、バッテリーが不安になった時点でモニターの使用をやめてからの撮影枚数は大きな差になるだろう。そして、なによりも価格。ビックは価格が上昇してしまったので、D5300との価格差が接近してしまったが、平均的には6000円以上の差がある。反面、たぶんカメラマニアからは生暖かい目で見られる。公園で望遠をつけて野鳥とか狙うとマニア連中からの視線が気になるかもしれない。

 

 ちなみにアマゾンでの今日時点の価格は、

  • D3400 65736円
  • D5300 71800円
  • D5600 98172円

 週明けには、また価格が動くかもしれない。

 

 さすがネット社会、変動が激し過ぎる。週末価格は安くなると思っていたのだが、そうでもないらしい。

 

 実店舗で買うつもりだったのだが、通販と同価格とは限らない。新宿は近いのだが、そうそう価格だけ確認しにもいってられない。実店舗で取り置き指定すると、その時点で価格が確定するようなのだが、買うなら一度現物を見に行くべきだろう。

 

 一台体制なら、少々割高でもD5600に行ってしまうと思う。P7800との併用が前提なら、メインはP7800になるので、デジイチにそれほどの思い入れをする必要はない。デジイチに寄せた使い方ではなく、デジイチ入門機をコンデジ代わりに割り切って使うのなら、D5600もD3400もそれほど変わらない。

 価格.comでのD3400ダブルズームの最安値はアキバのアウトレットプラザ。在庫8台で、税込み60025円。これは以前のポイント還元後のビックの価格と殆ど変わらない。

 

 それにつけても、バッテリーチャージャーが見つからない。バッテリーチャージャー欲しさにカメラを買い増すという発想が冗談ではなくなりつつある。

 カメラを買い増すことを躊躇っているのは、出費よりも今以上にモノを増やしたくないという事。バッテリーチャージャーの行方不明事件でも明白なように、まずは整理整頓、いらないものを捨ててしまう事を優先するべきなんだけどね。

新しいカメラを買うか思案中

 カメラなんか道具に過ぎない。目に映ったものをすべて撮る必要はない。映像表現の限界に挑戦する必要もない。風景やスポーツや野鳥や鉄道を対象とした映像は、その道のプロやそれを趣味にしている人に任せばいい。

 

 昔から、自分が撮る対象は、とりとめのない日常だった。それは高校生の時代から変わっていない。自分にとっては、それが一番面白い。それならば、その為の機材を使うべきだ。

 

 P7800にあまり不満はない。E950やE5000は「デジタル」カメラだったが、P7800はカメラとして違和感がない。自分の利用範囲で、銀塩時代の機械式一眼レフと較べてのデメリットがあまりない。それ以前のデジカメでは、光学式ファインダーとマニュアル露出が使い物にならなかった。P7800でもマニュアルフォーカスは扱いにくく実用的とはいえないが、E5000よりはマシだ。コンデジでわざわざアウトフォーカスを使う事はないだろう。

 

 さてD3400のダブルズーム。用途はP7800延命の為の代替機。デジイチの代替機は当面市場から消えることはないが、P7800は既に入手困難になっているし、後継機が発売される見込みは薄い。撮影スタイルとしては、デジイチなんかぶら下げてウロウロするよりは、P7800の大きさのコンデジのさりげなさが好み。だが、ナイモノネダリをしても仕方がない。

 ファッション性を云々する年齢でもないのだが、デジイチで許せるのはD5500、D500だろう。D5500は旧型になってしまったので、今買うのならD5600という事になる。Dfを旧タイプの単焦点レンズを使いたいという欲求はあるのだが、いかにも感が強すぎて、しかも気軽に買える価格ではない。その他のFX機は大きすぎる。ダークホースのD3400は、一言で言えば、カメラに興味を持ったリタイア組のオバサマ用という印象。FX機を使っているオジサマからすれば、暖かく見守るべきデジイチモドキだ。

 

 D3400を導入した場合、通常は18-55を付けっぱなしで使う事になるだろう。その場合、P7800を一緒に持ち歩く事はないだろう。荷物はなるべく減らしたい。

 今のところ撮影時にバリアングルモニターを使う事は滅多にないので、撮影アングルが問題になる事はないだろう。最悪ノーファインダーで撮影後出力を確認すれば、それで済む。それより。モニター裏返せないので持ちにくいというのはある。

 望遠端の200mmや更にデジタルズームを使う事はたまにある。E5000のテレ端が85mmで歯がゆい思いをした事がある。これも画素数に任せてトリミングで誤魔化すという手はある。70-300を使うのは動物園くらいだろう。あとは遊びで川辺とか公園で野鳥を撮るくらい。意外と出番は少ない。とはいえ、キットレンズのAF-P DX NIKKOR 70-300mm f/4.5-6.3G ED VRは気軽に持ち歩ける超望遠系のズームとして貴重な存在で、お守り代わりに持っていても無駄にはならないレンズだ。[約72mm(最大径)×125mm 約415g]

 手持ちのショルダーバッグは若干厚みが足りないが、少し膨れ上がるのに目を瞑れば使えるかもしれない。コンデジなら十分あり得るが、APS-Cとはいえ、デジイチ用レンズでこのサイズは魅力的だ。思い出したように興味を持つ反射式の500mmに較べれば格段に実用的だ。

 デジイチの最大のメリットはレンズが交換できる事だが、自分の場合、200mm以上の望遠は動物園とか野鳥くらいしか撮るものがない。付けっぱなしにするのならD500のレンズキット16-80が良いが価格は24万円近い。D500の良いところは、防塵防滴の堅牢性と速射性。ボディ性能からくる画質は、一長一短といったところで、普通の条件ならD3400でもそう劣る事はないはず。

 

 イマイチ、D3400を買い足す積極的なメリットが見出せない。キャッシュバックキャンペーン中の今、コスパ抜群であることは間違いないのだが、併用するメリットがP7800の延命以上の積極的な理由がないのがつらい。今の撮影対象だとP7800が最適で、これ以上の機材はない。たとえ今、D3400を使っていたとしても、P7800が現行機種なら、D3400からP7800に乗り換える事にメリットある。画質は大切だが、記録性の重要さを上回るものではない。望遠系ズームに積極的な所有欲求がない。SnapBridgeもandroid5以上が必要になってくるので、今持ってるタブレットでは使えない。どうせ、一眼を使うのなら、もっとしっかりしたファインダーが欲しい。

 

 反面、いつかはデジイチを使おうと思っている。ボディだけでは撮影できない。デジイチを使うのなら、ボディよりレンズを優先するのは正しい。常識的な焦点距離は35mm換算で24mmから500mmまで。繁用するのは28mm~200mmといったところ。35mm~105mmくらいまでは、ボケ味の綺麗な明るく優秀なレンズが欲しい。しかし夢ばかり見ても仕方がない。大きさを考えれば、単焦点が現実的だが、既に単焦点レンズは絶滅寸前。大きさと重さを我慢しても、高性能ズームの価格も半端ではない。見果てぬ夢を見るよりは、入門用のキットレンズで完結させるのが今的なのかもしれない。18-55と70-300では55-70に間隙ができるが、35mmに換算すると、55mmはで77.5mm、70mmは105mmになる。85mmがすっぽ抜ける事になるが、無ければないで何とかなる。

 

 結局、銀塩時代の価値観でレンズを語ったところで仕方がない。当時はモノクロ、フィルムのハロゲン化銀の結晶粒子以上の解像度は必要なかった。カラーでまともな画像はISO400まで、一眼のファインダースクリーンは暗かった。ボケ味がどうのという以前に明るいレンズが欲しかった。撮影スタイルによって必要な機材は変わるが、機材によって撮影スタイルが変わる事もある。プロじゃあるまいし、そこまで自分の撮影スタイルに拘る必要はない。

 200mmの望遠なんて使うようになったのは、P7800を使うようになってからだ。200mmで何を狙っているかというと、川辺に鷺とか鴨、遠くのビル、必ずしも撮れなければ困るという被写体ではない。28-85でも困らないし、学生時代は50mmしか使っていなかった。撮る目的は確かにその時そこに居てそれを見たという記録でしかない。だから、実はカメラなんて何でもいい。どうせ撮るなら、少しは鑑賞に耐える映像を残したいというだけのハナシだ。その鑑賞に値する映像という条件をP7800は満たしている。これがデジイチになったからといって、更に鑑賞に値する映像が撮れるとは限らないし、だからといって撮れないとも限らない。

 

 D500とかDfを、今は買うべきではない。行為が道具に先行するべきだ。道具は少々足らないくらいの方が工夫の余地が出てくる。

 撮る事に日常を記録する事以上の意味を見出してからでも遅くはない。P7800に安住するのも悪くはないが、P7800を使っている以上、今後あまり多くの変化は望めない。マンネリが待っているだけだ。D3400を入手して、とりあえずでも無理から使えば、何らかの変化は期待できる。散歩の為の撮影が、撮影の為の散歩になってしまうのは少々不本意だが、散歩そのものをサボってしまっていた現状では、それも仕方ないだろう。

 試し撮りやらP7800との比較やら、誰得の行為でも暇潰しにはなるし、散歩のモチベーションにはなる。何もやらないよりは、何かやった方がいい。たかだか6~7万で外出の為のモチベーションになるのなら、それほど大きな出費ではない。

 

 キャンペーン終了まで、まだほんの少し時間があるので、良く考えてみよう。こういうのは、考えているうちが楽しい。問題はP7800で満足しきっているので、D3400に対して、ワクワク感が一切ない事。

 今のところ、現状をあまり変えたくない。しかし変えたくないのは、考えがあっての事ではなく、単に面倒臭いからというのが大きい。デジイチを買っても、バッテリーチャージャーしか使わず、ボディもレンズも数回試して、やっぱり面倒だからと死蔵する可能性もなくはない。

 まぁ近場に大きな公園もあるので、もし購入するのなら、月一回くらいデューティーで野鳥撮影を行うべきかもしれない。

D5600 vs D3400

  P7800のバッテリーチャージャーがみつからない。持ち歩いた覚えはないので、もっと探せば見つかるかもしれないが、ありそうなところには見当たらない。最悪の事態に備えて、アマゾンで探してみたら、純正品は3691円。高価ではないが、念のために買うには微妙な価格。

 この際、バッテリーの互換性がある予備機を買ってしまうのもひとつの方法だと調べてみたら、ニコンがキャッシュバックキャンペーンをやっていた。交換レンズ一本だと5000円、2本だと10000円、3本だと15000円。

 キャンペーンに応募するなら、通販は面倒な事になりそうなので、ビックカメラの価格を調べてみた。

 

 D5600のボディ(レンズ別売)が税込み68623円。ポイントを値引きだと考えると、61761円。レンズ無しでは使えないし、キャッシュバックも受けれないので、これは問題外。AF-P DX Nikkor 18-55mm F3.5-5.6G VRのキットレンズ付きなら、税込み73720円、ポイント分を差し引くと66348円、更にキャッシュバック分を差し引くと、61348円でボディのみよりも安くなる。これがAF-P DX Nikkor 70-300mm f/4.5-6.3G ED VRを追加したダブルズームキットになると税込み98710円、ポイント分を差し引いて88839円、キャッシュバック分を差し引くと78839円となり、70-300mmのズームレンズを17491円で買った事になる。価格.COMの最安値が32737円なので15264円お得。AF-P DX Nikkor 18-55mm F3.5-5.6G VRの価格が27950円なので、ボディ価格は18152円という事になる。
 さて、デジイチの最低ラインをD5500(現行はD5600)に置いていたので、それ以下の機種は眼中になかったのだが、キャッシュバックキャンペーンにはD3400も含まれる。ボディは見劣りするがキットレンズはD5600と同等のものがセットになっていて、しかも価格は大幅に安い。

 以下、D3400の価格 、いずれも税込みでカッコ内はポイント考慮の価格... 

 ボディ(レンズ別売)47541円(43787円)

 レンズキット 56322円(50690円)

 ダブルズームキット 67435円(60692円)

 ‘ダブルズームキット67435円からポイント分を差し引くと60692円、更にキャッシュバック分を差し引けば50662円。レンズ2本の価格は60687円なので、ボディは無料でついてきた事になり、更に10045円値引きされた事になる。驚くべき事に、キャッシュバックがなかったとしても、ボディは2本のレンズのオマケ扱いになっている。

 

 更に深く検討すると、D5600の場合、レンズキットとボディの純差額は4587円。ダブルズームとレンズキットの差額は、22491円になる。これにキャッシュバックを考慮すると、それぞれ-413円、17491円という事になり、キットレンズが相当お得で、ダブルズームはそれほどでもない。それでも単体で買うよりは安いので、もし望遠域のズームレンズを使うならこの機会にという事になる。

 次にD3400の場合、レンズキットとボディの差額は8781円でポイント分を差し引いた純差額は6903円、キャッシュバックを考慮しても1903円になる。ダブルズームとレンズキットの差額は10002円で、D5600の22491円と較べると12000円以上お得という事になる。

 ちなみにダブルズームとボディの差額はD5600は27078円、D3400は16905円だ。キャッシュバックを含めると、D5600は17078円、D3400は6905円に追加で2本のレンズが入手できる事になり、ボディ自体の差額もD3400はD5600に較べると17949円安い。

 

 需要と供給で考えれば、D3400のような入門機を買う層はレンズ交換なんて考えない。レンズ交換を考慮するならD5600を買うだろう。更に深読みすれば、ニコンはD3400は入門機で撒き餌的なボディであると考えている。これで交換レンズに興味を持ってもらいボディを上位機種に買い換えてもらえば元が取れるという発想があるのかもしれない。

 

 D5500とD3400を性能的に較べると、有効画素数と映像エンジンは同じだが、RAWが12bitまでだとか、センサークリーニング機能がついていないとか、フォーカスポイントが少なかったりとか、モニターが固定でむき出しのままとか、いろいろ残念なところはある。本来なら標準ズームつけっぱなしで、コンデジ代わりに使うべきボディなのかもしれない。レンズのオマケについてくるお試しボディではあるけれど、たぶんちゃんと写るし、画質そのものはいい加減なものではないだろう。バリューゾーンにある製品だから、そんな簡単に壊れるとも思えない。使わない機能ならない方がよい。余計な機能を省いたベーシックなボディだと考えれば悪くない。

 いずれにしても散歩用に使うならP7800だ。これはD5600でも同じなのだが、小さいとはいえ、デジイチをぶら下げて散歩というのは気軽さに欠ける。その意味では18-55の使い道は限定されてしまう。D5500を買わなかった理由はこれだ。クルマを使った旅行ならいいが、日常使いにデジイチは大袈裟過ぎる。

 反面、P7800が壊れた後の事を考えると、対応できるコンデジは現状限られ、中途半端なものを買うくらいなら、標準ズームつけっぱなしのD3400の方がまだマシ。18-55ではズーム域がP7800に劣るが、センサーサイズが大きいのでトリミングで対応できなくはない。

 

 D3400の場合、本来単品で買えば、60687円のレンズを1万円のキャッシュバック込みなら、50692円で買えて、しかもお試し用のボディがついてくる。P7800との併用で考えても、D3400のバッテリーはP7800でも使え、今探し回っている充電器もついてくる。バッテリーEN-EL14Aは3739円なので、充電器とバッテリーで計7349円。P7800に予備バッテリーが必要かどうかは別にして、少なくとも無駄にはならないし、行方不明になった充電器を探す手間が省ける。またP7800の後継を心配する必要が当面なくなる。

 じゃぁ本番用のボディは何かと云えば、D5500やD5600ではなく、D7000シリーズとかD500だろう。D500で16-80のレンズキット(税込み271728円)なら、18-55は無駄になっても70-300は無駄にならない。まぁ、今のところ、そこまでは必要ない。中古の値落ちを待つべきだろう。発売してからそれほど経過していない現在で15万くらいだから、将来的に10万くらいまで落ちる可能性はある。

 

 ちなみにD5300もダブルズームキットにキャッシュバックがある。税込み82382円、ポイント分を差し引くと74144円。キャッシュバックを含めると64144円。ボディの性能差を考えると微妙だが、D5600のキャッシュバック後78839円に較べると割安ではあるが、ボディそのものの発売時期は2013年末でほんの少し古く、AF-Pの効果をどこまで活かせるか未知数。

 

 今は散歩の為の撮影、撮影の為の散歩でいい。撮影の為の撮影はあまり魅力を感じない。望遠を積極的に使うとしたら動物園くらいだが、最近は動物園にも行っていない。物欲はあるのだけれど、機材に埋もれるのはアホらしい。なにかと悩ましい。