AF-P DX NIKKOR 70-300mm f/4.5-6.3G ED VR を使ってみた ~高解像度の意味~

 D3400のキットレンズ「AF-P DX NIKKOR 70-300mm f/4.5-6.3G ED VR」を使ってみた。昨晩、標準ズームを夜使って散々だったので、今日はお昼頃、ノイズが悪さをしない明るい時間帯。

 結果として、コンデジであるP7800がいい仕事をしていたんだなぁという感想を得た。P7800は1/1.7型のセンサーに換算28mm~200mmのレンズ付き。ピクセル等倍でも破綻しない精細な描写には定評があった。デジタルズームを使っても、PCで鑑賞する程度なら十分な画像を吐き出していた。

 D3400に何を期待すべきは、P7800以上の画像だが、1/1.7のセンサーがAPS-Cに変わったところで、PCのディスプレイ上では、そんなには変わらないだろうと思っていた。

 E950がE5000に変わった時も、E5000がP7800に変わった時も出力された画像PCで見る限り、いずれも微妙な変化しかなかった。

 紙に印刷するなら違いが判るだろうが、それでも年賀状程度の印刷程度ならE950の200万画素でも実用には足りていた。E5000ならより綺麗に印刷できるかもしれないが、それ以上の画素数があってもたいして変わらないだろう。A4ならE5000とP7800の差は出るだろうが。今時デジカメで撮った画像を紙出力する事は滅多にない。

  液晶ディスプレイの限られた画素数に表示するなら、下手に高画素の画像を表示するより、適切に画素数を落とした画像を表示した方がすっきり見える事が多い。

 つまり何が言いたいかというと、PCやタブレットでの鑑賞用や、ブログやインスタ用の画像なら、D3400の6000×4000(2400万画素)は必要ないという事。P7800の1200万画素だって持て余す。

 ブログに使うのなら、例として「はてな」ではアップロードされた画像は1028×768にリサイズされてしまう。つまり1600×1200でも大き過ぎる。

  

 カメラメーカーは高解像度のセンサーとそれに対応し得るレンズの開発に躍起になってきたのだが、現状のカメラ専用機は、ちょっとオーバークォリティーで、ちょうどいいのがスマホ付属のカメラくらいなのかもしれない。

 D3400とAF-P 70-300mmで撮った映像は、PCで確認すると、P7800に比べ精細度に欠ける印象があった。ちょっと見ではP7800に負けているかもというのは昨晩の標準ズームと同じ。

 一番大きな原因はD3400をまだ使いこなしていないからで、ボディにもレンズにも罪はない。

 ブレもボケもない露出も適性な画像をピクセル等倍で確認すると、どこにも破綻はない。等倍時の質感描写はP7800より勝っている。つまりPCで見る画像が本来より縮小されているから、劣化して見えているのに過ぎない。

 それならば、、、

 

f:id:muh:20171101134359j:plain

 上の画像は6000×4000の画像から1600×1200の範囲で事後処理でクロップしたもの。200万画素相当で、衣類の質感まで描写できている。画素数で12分の1になるので、ルートして3.5。もともとはAPS-C焦点距離140mmで撮影している。つまりはフルサイズなら210mm、更にその3.5倍だから、200万画素のカメラに換算すると、735mmの焦点距離のレンズで撮ったものと同等という事になる。

 テレ端の300mmで撮ったものは下の画像。同じく1600×1200の範囲でクロップしたもので、これだと1575mm相当という事になる。

f:id:muh:20171101132202j:plain

 自分的には、PCで見たりブログに貼り付けたりするのであれば、この画質で十分満足できる。標準ズームでも同程度の画質は期待できるので、テレ端55mmなら288mm相当のクロップまで対応できる事になる。

 

 銀塩時代、トリミングして被写体を拡大するというのは禁じ手だったのだが、写真がデジタル画像に移行し、一般化した現代にそんなドグマにこだわる必要はない。

 せっかく2400万画素あるのに、ディスプレイ上の表示では200万画素でも表示しきれない。ピクセルレベルで破綻がないのなら、うまく使って楽しめばいい。